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現役美容師が教える!カラーの種類 香草カラーとは?

香草カラーとは?

酸化染料をベースに香草(ハーブや漢方など)を配合し、仕上がりにツヤ感やハリコシを与えることのできるカラー剤です。

ふつうのアルカリカラーと違うのはカラー剤の1剤がクリーム状ではなくて粉末状になっていることです。イメージ的にはヘナのような草木染めのように思いますが、従来のアルカリカラーと同様に化学染料のジアミン染料を配合しているためアルカリカラーと草木染めのミックス、ハイブリッドのようなイメージです。

香草カラーのメリット

アルカリ剤・過酸化水素が入っていない

一般的なアルカリカラーと違ってアルカリ剤・過酸化水素水が入っていません。

そのため、通常のアルカリカラーでの白髪染めに比べて、髪の中心部まで発色しないので、表面を中心に発色します。明るい髪を暗くすることや白髪に色をつけることはできるので、通常のカラー剤で行なう白髪染めやトーンダウンよりも、はるかにダメージを軽減しながら染めることができます。

ここが最大の特徴です。

アルカリ・過酸化水素タイプもあるので注意!

注意したいのが香草カラーやハーブカラーの中にはアルカリ・過水配合のタイプもあるということです。

ですから以前に他店でなるべく髪にやさしい方がいいと思って香草カラーで染めたのに髪の毛が傷んだとおっしゃっていたお客さまがご来店されましたがおそらくアルカリ・過水タイプの香草カラーで染めたためだと思われます。

ジアミン染料でしっかり白髪が染まる

植物100%の草木染めやヘナ染めですと白髪を染めたい時には1回でしっかりと染めることができません。

香草カラーなら化学染料のジアミン染料配合なので1回でしっかりと白髪を染めることができます。

香草カラーのデメリット

地毛を明るくできない

アルカリ剤・過酸化水素水が入っていないので地毛を明るくできません。

ただし先ほども言ったようにアルカリ・過酸化水素入りのタイプもあります。それだと地毛は明るくすることができます。ですが、アルカリ・過酸化水素入りということはふつうのアルカリカラーでいいんじゃない?っということなりますよね?いくら植物成分が90%だったとしてもアルカリ・過酸化水素入りなのは変わらないので同じ明るさにするということはそれだけ同じようにキューティクルを傷めたりメラニン色素を削ってしまうわけでダメージが軽いということはないです。

ですので、髪を明るくしたいのであれば香草カラーをする必要はないということです。

ジアミンアレルギーの人は染めることができない

香草カラー(水溶きタイプ)はアルカリ・過水不使用で一般亭なアルカリカラーよりも髪や地肌にやさしいとは言えますが、

白髪をしっかり染めるために化学染料のジアミン染料が配合されています。

このジアミン染料でアレルギー反応や皮膚疾患が出てしまうジアミンアレルギーの方は染めることができません。

誤解されがちですが、「香草」という言葉は名前に入っているだけで決して植物性のカラー剤ではございません!

天然染料のヘナやインディゴのような植物性のものとはまったく違い、酸化染料を使用しているので、

通常のヘアカラーと同じようにアレルギーのある方にはしみたり荒れる原因になることがあります。

必ずパッチテストをおこなってカラーしましょう!

まとめ

香草カラーは主に白髪染めで使うことで従来のアルカリカラーの白髪染めよりも頭髪にやさしく染めることができます。

そのかわりにジアミン染料配合のためジアミンアレルギーの方は染めることができません。

草木染めやヘナでは染まりが悪い方や一回でしっかり白髪を染めたい方におすすめです。

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この記事を書いた人

浦西祐太

美容師歴15年。15年間「髪の悩みの原因はなんなのか?」「どうすれば改善できるのか?」ということを考え、学び続けてきました。もはやマニアック(笑)な知識と経験を活かしてみなさんの髪の悩みを解決できるような記事を書いています。

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