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現役美容師が教える!!自分にあったベストなシャンプーの選び方を徹底解説!

シャンプー選びに困ったことはありませんか?

ドラッグストアや通販で手に入るものからサロン専売品まで様々な種類があり、「自分の髪に合うシャンプー何を基準に選んだらいいのかわからないよ!」という方も多いはず。

また、髪や肌のお悩みも一人ひとり違います。

「流行っているから」「良いって聞いたから」と、言っても必ずしも自分に合うとは限りません。

この記事では、美容師目線でシャンプーの種類と成分から自分に合った選び方を解説します。

シャンプーの役割と自分に合ったシャンプーとは?

シャンプーの役割は本来、頭髪の汚れを洗い落として清潔にしてくるものです。 頭皮の毛穴のまわりには、臭いや酸化の原因となる皮脂がたまります。その皮脂を取り除いてきれいにし、健康な髪を育む役割がシャンプーにはあります。

さらに、成分によっては髪のダメージを修復したり、肌に潤いをあたえたりと、キレイな髪を保つ為には、自分に合ったシャンプーが必要不可欠です!

シャンプーの種類にはなにがあるの?

シャンプーは、配合されてる洗浄成分のタイプによって主に3種類に分けられます。

高級アルコール系、石油系

高級アルコール系シャンプーとは、高級アルコール系洗浄成分を配合したシャンプーのこと。

シャンプーは洗浄力が高く、髪と地肌をさっぱり洗い上げられることが特徴です。洗浄成分として、「ラウリル硫酸ナトリウム」や「ラウレス硫酸ナトリウム」といった石油由来の合成界面活性剤が配合されています。

洗浄力や脱脂力が強めで、泡が素早く立つので、泡立ちのよさを重視したい方にもぴったり。
オイリー肌で頭皮と髪がベタつきやすい方におすすめです。

ドラッグストアなどでも多く市販されていて、比較的リーズナブルな価格で購入できるのもメリットです。

しかし、しっかりとした洗い心地が魅力の高級アルコール系シャンプーですが、髪質や肌質、髪のダメージを修復するのに不向きなシャンプーです。

洗浄力の高さから、必要な頭皮の皮脂や髪の潤いまで洗いすぎてしまう可能性があります。そのため、頭皮や髪がカサつく乾燥肌や敏感肌の方は避ける事をおすすめします。

石けん系

せっけん系シャンプーとは、動物性や植物性の油脂から作られる石鹸系の洗浄成分を配合したシャンプーのこと。

高い洗浄力と豊かな泡立ちが特徴で、スッキリさっぱり洗いたい方におすすめです。

天然由来成分をベースにシンプルな素材のみで作られているため、人にも環境にもやさしいといわれています。
さっぱり軽やかな洗い上がりが好きな方、手荒れや肌荒れが心配な方にもおすすめです。

肌にやさしく高い洗浄力を持つ石けん系シャンプーですが、弱アルカリ性であるため、使用後はキューティクルが開いて髪がきしみやすくなるというデメリットがあります。
パーマやカラーリングをしている方、しっとりなめらかな洗い上がりを求める方にはあまりおすすめできません。
また、洗い流しが不十分だと髪の表面に石けんカスが残ってごわつく原因にもなります。

クエン酸系のコンディショナーと併用することで、洗い上がりのキシキシ感、石けんカスが残ってしまう問題を解消することができます。

アミノ酸系

アミノ酸系のシャンプーとは、アミノ酸系洗浄成分をメインに配合したシャンプーのこと。

主な洗浄成分として、「ヤシ油脂肪酸」や「ココイルグルタミン酸」などアミノ酸系の界面活性剤を使っています。

アミノ酸は人の肌や髪を作るタンパク質を構成している物質なので、頭皮や髪にやさしく刺激が少ないといわれています。

肌と同じ弱酸性で、洗い上がりの髪のきしみも少なく潤いのある仕上がりが特徴です。

また、必要以上に皮脂を取りすぎない洗浄成分なので、頭皮や髪が乾燥するという悩みをもつ方にもおすすめです。

しかし、アミノ酸系シャンプーはマイルドな洗浄力が持ち味ですが、頭皮がベタつきやすい脂性肌の方や整髪料を多く使っている方などは、頭皮の汚れや皮脂を十分に洗浄できない可能性があります。
さっぱりとした洗い上がりが好きな方にも、あまりおすすめできません。また、アミノ酸系シャンプーを初めて使う場合、泡立ちにくさを感じることも。
シャンプー前のブラッシングや予洗いをいつもより丁寧に行うことが大切です。

何を基準にシャンプーを選んだらいいの?

まずは髪質や肌質、髪のお悩みに合わせた、基本的なシャンプーの選び方をご紹介します。自分の髪や肌の状態を見ながら、どのタイプに当てはまるかをチェックしてみてください。

肌質から選ぶ

頭皮の肌質を理解するには、顔の肌タイプ(乾燥肌、脂性肌など)を参考にすると良いでしょう。なぜなら、頭皮と顔は一枚の皮膚で繋がっているから。

例えば、乾燥肌の方は頭皮も乾燥しやすい傾向があります。

乾燥肌

乾燥肌の方は、シャンプーによって頭皮の皮脂を取りすぎない優しい洗浄成分をメインに配合したものがおすすめです。

洗浄力の高いシャンプーは必要な皮脂まで落としてしまい、乾燥を悪化させるきっかけになります。アミノ酸系など地肌をソフトに洗浄できるシャンプ―なら、皮脂を適度に残しながらやさしく洗い上げられます。

そして、地肌や髪に潤いを与える「ヒアルロン酸」や「グリセリン」といった保湿成分が配合されているものであれば、頭皮や髪にしっとりとした潤いを与えられます。

脂性肌

過剰な皮脂によって頭皮がベタつく脂性肌の方は、適度な洗浄力をもつ洗浄成分を配合しているシャンプーを選ぶといいでしょう。

洗浄力が穏やかなタイプを選んでしまうと、皮脂や汚れを十分に落とせず、髪がベタついたり、頭皮のニオイが気になったりする可能性があります。

ただし、洗浄力が強すぎると髪の乾燥・パサつき、ヘアカラーの色落ちなどの原因になることもあります。

適度な洗浄力を持ちつつ、髪への負担が少ない洗浄成分

  • ラウレス-4カルボン酸Na
  • ラウロイルメチルアラニンNa
  • ココイルメチルタウリンNa

これらをメインに配合しているシャンプーがおすすめです。

敏感肌

敏感肌の方は、低刺激な洗浄成分を選ぶことが大切です。

敏感肌の方が刺激の強い洗浄成分を使うと、頭皮の乾燥やかゆみ、赤みを引き起こす原因になることもあります。

敏感肌の方が市販のシャンプーを購入する際は、成分表示をよく確認してから選ぶのがおすすめです。
化学的に合成された洗浄成分やシリコンなどは、かゆみやヒリつきが起こりやすい敏感肌にとって刺激になりやすいといわれています。

比較的肌への刺激が少ない天然由来成分で作られた石けん系や、植物由来の保湿成分などが配合されたナチュラル仕様のシャンプーであれば、頭皮と髪をやさしくケアできます。

髪質から選ぶ

柔らかい髪

ふんわりとしたボリューム感が出にくい軟毛の方は、アミノ酸洗浄成分+ ハリとコシを与える成分を配合したシャンプーを選んでみましょう。

  • パンテノール
  • 加水分解ケラチン

髪にハリ・コシを与えてなめらかな質感に整えられます。

また、ノンシリコンシャンプーを選びましょう。シリコンは、手触りを良くする効果がある優秀な成分ですが、髪に蓄積するとベタつきの原因になることもあります。

軟毛の方は重く感じてしまう可能性があり、髪がペタンとボリュームダウンするというデメリットがあるので、ふんわり軽やかに洗い上げるので、ノンシリコンタイプを選ぶのもおすすめです。

硬い髪

剛毛、ごわつきやすい髪質には、アミノ酸洗浄成分+植物オイル、保湿成分などの髪をしなやかにする成分が含まれたシャンプーがおすすめです。

植物オイル

  • アルガンオイル
  • ツバキオイル
  • シア脂
  • ひまわり種子油
  • オリーブオイル
  • ホホバオイル

保湿成分

  • ヒアルロン酸
  • グリセリン

植物オイルには、髪を柔軟作用があり、剛毛も扱いやすい柔らかな髪になります。

保湿成分が配合されているものは、髪に潤いを与えて指どおりのよいしなやかな質感に整えてくれます。
生まれつきの硬毛にはもちろん、乾燥やダメージによってごわつく髪にもぴったりです。

くせ毛

うねりや広がりなどのくせ毛の方は、髪を柔らかくする作用のある植物オイルを配合しているシャンプーがおすすめです。

髪の柔軟作用のある植物オイル

  • シア脂
  • アルガンオイル
  • オリーブオイル

そして、髪のダメージがあると扱いにくくなるので、毛髪補修成分が配合されているものも良いです。

また、髪をなめらかに整えるシリコン入りタイプであれば、髪のキューティクルをケアしながら、しなやかでまとまりやすい髪に洗い上げられます。
髪の水分不足は、くせ毛の広がりを悪化させる原因に。まとまりやすさと併せて、保湿成分の配合されているものも有効的です。

頭皮や髪のお悩みから選ぶ

フケ

頭皮のフケが悩みの場合、低刺激な洗浄成分をメインに配合していて、頭皮ケア成分であるグリチルリチン酸2Kを配合したような薬用シャンプーがおすすめです。

グリチルリチン酸2Kは、カンゾウ(甘草)の根のエキスから得られる成分で、かゆみや炎症を抑制する作用があります。

古くから使われる抗炎症成分で、多くの化粧品に使われていて安心感がある有効成分です。

頭皮の臭い

頭皮のニオイは、過剰に分泌された皮脂やフケを餌にして雑菌が繁殖し、ニオイを発生させることが原因です。

低刺激な洗浄成分を配合し、頭皮ケアに関係する薬用有効成分を配合したシャンプーがおすすめです。

抜け毛

抜け毛が気になる方は、地肌への刺激が低い洗浄成分をメインに配合し、抗酸化作用や血行促進作用のある成分を配合していシャンプーがおすすめです。

抗酸化や血行促進に関係する成分

  • オタネニンジン根エキス
  • アカヤジオウ根エキス
  • センプリエキス
  • ビワ葉エキス

白髪

白髪が悩みの場合、白髪に効果があるとされる「血行促進に関係する成分」を配合したシャンプーがおすすめです。

血行促進に関係する成分

  • ヘマチン
  • アシタバ葉/茎エキス
  • オタネニンジン根エキス
  • アカヤジオウ根エキス
  • センブリエキス

エイジング毛

年齢を重ねるにつれて髪の乾燥・パサつき、うねりなどの髪質変化を感じている方には、アミノ酸系シャンプーで髪にハリコシを与える成分キューティクルケアする成分配合しているシャンプーがおすすめです。

ハリコシ成分・キューティクルケア成

  • 加水分解ケラチン(羊毛)
  • 加水分解卵白
  • ゼイン
  • γ-ドコサラクトン
  • スサビノリエキス

ダメージ毛

枝毛や切れ毛、パサつきといった髪のダメージ毛でお悩みの方は、毛髪補修成分の種類に着目してシャンプーを選ぶのがおすすめです。
毛髪補修成分とは、髪の傷みを補修してしなやかさを引き出す成分のこと。これらは、髪表面の開いたキューティクルを密着させて、自然なツヤ髪へと整えてくれます。ダメージ毛の場合、毛髪補修成分を配合しているシャンプーがおすすめです。

毛髪補修成分

  • 加水分解ケラチン(羊毛)
  • 加水分解タンパク
  • 加水分解コンキオリン
  • ポリクオタニウム-22
  • ゼイン

毛髪の外部に作用し、ツヤを与えたり、ハリコシを与える成分です。

最後に

良いシャンプーとは?

自分の目的やなりたい質感にしてくれる。それが自分にあった良いシャンプーだと思います。自分の髪質や悩み、肌質しっかりを理解して目的に合った種類や、成分のシャンプーを使いましょう。

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この記事を書いた人

浦西祐太

美容師歴15年。15年間「髪の悩みの原因はなんなのか?」「どうすれば改善できるのか?」ということを考え、学び続けてきました。もはやマニアック(笑)な知識と経験を活かしてみなさんの髪の悩みを解決できるような記事を書いています。

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