体の健康を維持するためには、日々の食事内容を考えなければいけません。
それは髪にも言える事です。規則正しく、バランスのとれた食事を続けると、体も健康になり、肌や美髪にも繋がります。
髪は、細胞分裂で成長してきます。必要な栄養素が欠けてしまうと、艶がなくなり、細くなり、ダメージをうけやすくなってしまいます。
それでは髪に必要な栄養素とは何でしょうか?
髪の毛は、ケラチンというタンパク質で構成され、毛母細胞の細胞分裂、増殖することによって作られています。
髪の毛は死んだ細胞で自己修復作用をもっておらず、ダメージを受けると治すことができません。
紫外線や乾燥、カラーやパーマ、過度のブラッシングなど、髪を傷める要因はたくさんあります。ダメージから髪を守るためにも丈夫な髪を作ることがとても大切なことです。
そして、丈夫な髪を作るためにも必要な栄養素をすべて摂らなければいけません。
髪の毛の生え変わりの周期はだいたい80日間です。
頭皮の毛細血管から栄養をとりいれた毛母細胞が細胞分裂を繰り返して、髪の毛が長くなっていきます。
毛母細胞が活発に活動している期間を成長期。細胞分裂をやめて休憩している期間の退行期、そして栄養の摂取をやめる休止期があります。
この周期を繰り返して髪の毛が抜けていき、また生えてきます。
髪のタンパク質であるケラチンは、ほとんどがアミノ酸で構成されています。ですから、髪の成長にはアミノ酸が必要不可欠です。
アミノ酸は、たんぱく質が体内で吸収されるときに変化する形で、肉、魚、卵、大豆などに多く含まれています。
しかし、肉類ばかりでは男性ホルモンの増加に作用して、抜け毛を増やす原因になりかねないので注意が必要です。
また、食事で体内に入ったタンパク質をアミノ酸に変化させるには、ビタミンB群が必要になります。
レバー、バナナ、カツオ、卵、豆類、などに多く含まれていて、頭皮と髪を保護するために必要な皮脂の元にもなり、新陳代謝を促して丈夫美髪作りに役立ちます。
丈夫な髪の毛を作ることはもちろん、髪の毛を支える地肌も健康に保たなければ、美しい美髪は手に入りません。
細胞分裂を促進して、頭皮を健康に保ち、髪のツヤを高めてくれます。
強い抗酸化作用を持ち、コラーゲンの生成に関与。血管や頭皮を丈夫にします。
抗酸化作用がある。血管を広げ血行を促進して、毛母細胞までしっかりと栄養を届けてくれます。
健康的な髪を保つために「これさえ食べれば良い」という栄養素や食品はありません。
食材をバランスよく摂取することが大事です。いわゆるジャンクフードやコンビニのお弁当などが中心の食生活では難しいところがあるでしょう。一汁三菜の食事を意識したり、外食する際も主食・主菜・副菜を揃えるなど栄養バランスを考えて組み立てたりすることをおすすめします。
揚げ物やジャンクフードなど、高脂質・高カロリーの食事は、体の健康だけでなく毛髪にもよくありません。血液がドロドロになり、体の隅々の毛細血管に流れにくくなってしまうのです。
その結果、頭皮が栄養不足になって髪の毛が抜けやすくなったり髪が細くなったりすることが考えられます。
過剰なダイエットで栄養素が足りていないと、髪がパサパサになってしまうことがあります。ダイエット中でも過剰な食事制限は避け、糖質や脂質・タンパク質やビタミン・ミネラルなどをバランスよく食べるように心がけてください。
綺麗な髪を保つためにはインナーケアも必要です。そのために、偏食や過度なダイエットは避け、日頃から栄養バランスの整った食事を意識するようにしましょう。
日頃から食事に気をつけることと、ストレスを極力無くし、十分な睡眠をとることで、健康な美髪を目指していきましょう。